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イベントレポート:JIA建築セミナー「co-labの仕掛ける新しい仕事」

社団法人日本建築家協会関東甲信越支部が主催する「JIA建築セミナー2011」。8つのプロジェクトから構成されるこの連続講座の中で、「新しい仕事のかたち」という切り口からco-labの試みが取上げられ、1月21日、co-lab企画運営代表の田中陽明による「co-labの仕掛ける新しい仕事」と題した講座が開催されました。「ON SITE―その場で考える」という講座全体を貫くテーマに基づき、会場にはKREI/ co-lab西麻布が選ばれました。

講座の前半では、2003年の設立当初から現在に至るまでのco-lab各拠点の特徴や入居者の方々の個性的な活動を紹介しながら、企業と個人の中間領域=「集合型」プラットフォームで働くというco-lab特有の働き方についてプレゼンテーションが行われました。そんな仕事スタイルを支えているのは、co-lab全拠点に通底する長屋形式のブースやルームという空間レイアウト。それぞれの仕事が見えることで、お互いにインキュベーションしあう環境が実現されています。

そして、co-labの真価とも言うべきコラボレーションによるアウトプットの実例紹介へ。経営コンサルタントとしてco-labの様々なプロジェクトにアドバイスをいただいている、元co-labメンバーの広瀬郁さん(株式会社Tone and Matter代表)にもご登場いただき、デザインのフィールドにおけるアイデアを、いかに経営的に成立させていくか、という観点から、「TATAMO!」「KNIT CAP CUP」「櫻山」などの各事例についてコメントをいただきました。

TATAMO!のヨガマットを手に取る受講生の方々。

続いて、進行役の石川静さん(NTTファシリティーズ)より、震災以降の現代において「建築」という職能をいかに拡張しうるか、という講座テーマの背景をご説明いただき、「震災後の新しい仕事のかたち」について問いかけがありました。田中からは、府中市美術館での展示以来取り組んでいる災害救護カ―や、クリエイターの集積としてできる震災復興の在り方を探るco-lab AIDの今後の展望などが語られました。

その延長線上で、話題は建築界の抱える課題にも及びました。建築家が東北支援や震災復興に対して有効な動きをするためには、もっと政治的・経済的な幅広い視点が必要ではないか。建物のハードを手がけるだけでなく、自分たちにはない能力をもつ他のフィールドの人たちとパートナーとして協働するような仕組みをつくるなど、ソフトを正しくデザインすることも建築家の重要な資質ではないか。田中と広瀬氏からは、そのような問いかけがなされました。こうした課題は、建築を立脚点としつつも、さまざまな領域を横断して活動を展開しているからこそ見えてくるものかもしれません。

会場からの質疑応答の後、講座は閉幕。続いてカジュアルな雰囲気の交流会と施設見学が行われ、訪れた受講生の方々にco-labの現場を肌で感じていただく機会となりました。セミナー受講生の多くが建築に携わる方々でしたが、今回お話させていただいたco-labという場づくりの実践が、建築の領域を広く捉えて新たな仕事を創りだしていく、という考え方への共感に繋がってゆけば幸いです。

[コンシェルジュ:橋場]

Posted by co-lab Staff | 11:06 | Trackback (0)
Keywords: スタッフ情報, スペース利用例, 勉強会, 西麻布

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