子育てと仕事を両立できる優しさ|シェアオフィス・ワークスタイル(cocoroé田中美帆さん)

co-lab二子玉川メンバー
cocoroé
田中美帆さん
Miho Tanaka

デザイン&コミュニケーション・コンサルタント/多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻卒、Royal College of Art(RCA)修士号修得。有限会社threewhiteアートディレクターを経て、2009年、株式会社cocoroé設立。日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)会員。

はじめに

二子玉川メンバー・cocoroéの田中美帆さんがco-labに入ったのは2012年。前年の震災、そして二人目の出産を機に職住近接を希望して、co-lab二子玉川にオフィスを移しました。実際、仕事も暮らしもポジティブに変化していったと言います。

その変化には、シェアオフィスらしい利点も含まれていました。

インタビュー:新井優佑(WEB PR)

女性のためのデザイン

これまで「デザイン×女性」「デザイン×子育て」といったクライアントの要望に応えてきたcocoroé田中さん。小児医療機関の国立成育医療研究センターから、主婦層に人気のリユースショップ・セカンドストリートまで、幅広いクライアントから仕事を依頼されてきました。

そんな異なる世代の女性にまつわる仕事を引き受ける中、男性よりも如実にライフステージが変わる女性向けのデザインをする上で、田中さんが大事にしてきたことはヒアリングでした。

「本当に求められていることは何か、問題の本質を見つけるため、打ち合わせからとことんインタビューをしてきました。国立成育医療研究センターでは、小児がんを抱えた家族のための情報サイトをディレクションさせていただきましたが、その際も、クライアントのお医者様はもちろん、小児がんのお子さんを育てるお母様にも話を聞きました」

きっと重たい空気のインタビューになったはずですが、「気持ちを理解しないと、小児がんと闘う子供達とご家族のためになるデザインにならないから」真摯に向き合った様子。


デザイン例:国立生育医療センター

そんな田中さんにとって、co-lab二子玉川に移ったことで、仕事上のコミュニケーションを円滑にするきっかけが得られたと言います。

「クライアントが田園調布線の沿線に多いため、外出先からの帰社時に寄って打ち合わせしてくださるようになりました。今までよりももっと親密なコミュニケーションを取るきっかけになりました」

職住近接で二児の母と経営者を両立

以前はビルの一室を借りて働いていたため、クリエイター以外の働き方を知る機会が少なく、スタッフの将来性を担保しにくかったと話す田中さん。co-lab二子玉川には、プロデュース業や士業に関わるメンバーも多く、その働き方を見せることが、スタッフ教育にもなっていると言います。

「デザイン業界だけしか知らないと、お客様の生きている社会を想像できないかもしれません。私たちの発想も、デザイナーという枠の中に凝り固まってしまう気もしています。今、一緒に働いているスタッフは23歳なのですが、ここで若いうちから多様な働き方、生き方を知ることが良いスタッフ教育になると思っています」

cocoroéは常時2〜3名のスモールチーム。だからこそ、他のクリエイターと協働できるメリットを活かしながら、co-lab二子玉川をうまく利用して、中企業にも似た職場環境の恩恵も得ています。

また、cocoroéの皆さんは二子玉川の徒歩圏に住まいがあるそうで、職住近接の働き方、生き方も堪能しているようです。例えば、田中さんの場合は。

「co-lab二子玉川は二子玉川ライズオフィスに入っているので、地下に東急フードショーや玉川高島屋にも接続していますし、近くに保育園もあります。娘が二人いるのですが、小学生の長女が授業後にco-labに寄って、一緒に買い物をし、保育園に預けている次女を迎えて帰るような毎日を過ごしています。co-lab二子玉川は、子育てをしながら会社経営を続けるのに適した環境でもありますよね」

おわりに

cocoroéの代表として働き、二児の母でもある田中さんは、多摩美術大学の講師も務める多彩な女性です。2015年は「ソーシャルデザイン」の授業を受け持ち、その経験を糧にco-lab二子玉川が併設するスペース「CATALYST BA」でも一般向けイベント『田中美帆が「ソーシャルデザイン論」の授業をやってみた!』を開催しました。今後は後進の育成にも目を向けています。

「ジャンルを超えて、デザイナーがあらゆるものにデザイン的アプローチで何かを生み出すことができないか。その方法を若い子たちに教えたいと思っています。また、国内外でもデザイン教育は発想の部分から異なるので、RCAにいた経験を活かして伝えていきたいですね」

そう話す田中さんの目は、女性らしく、ママらしい、優しい眼差しでした。

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