INTERVIEW
全ての人に選択肢を|株式会社エブリ・プラス 佐藤亜以さん
「介護施設で行われるレクリエーションについてご存じの方はいらっしゃいますか?」
株式会社エブリ・プラスの佐藤亜以(サトウ アイ)さんのお話はこの質問から始まりました。
高齢者向けのヨガ講師のインストラクターとして介護施設を回る中で、今のサービスの構想にたどり着き、2014年、介護施設向けの選べるレク・イベントのプラットフォーム運営を名古屋にてスタート。
介護施設の入居者は「誰かのサポートを受けながら生活をしている。それは余暇の時間も同様」と語る佐藤さん。
人手不足等もあいまい、施設によっては教室やイベントの開催が少なかったり、外出ができる機会が殆どないということもあるそう。寿司職人が実際にお寿司を握るイベント、出張寿司のイベントでは「施設に入居して8年、お寿司なんてもう食べられないと思っていた!」と涙を見せた高齢者もいたそうです。
施設の職員さん達も何かしらのレクリエーションをやろうと努力はしているが、人手不足や、他の業務に追われ、実施が困難になっているのが現状との事。エブリ・プラスでは、その解決として介護スタッフが業務負担を増やさず利用者QOLを向上するサービスを2つ提供しております。
1.全国で活躍するカルチャー講師やイベンターを探して呼べるマッチングサイト
介護施設スタッフが、エブリ・プラスに登録されているレクリエーションパートナーから依頼先を見つける事ができます。大道芸に、音楽療法、理学療法士のリハビリ体操、施設内ネイルサロンや、マグロ解体ショー、元宝塚歌劇団の方のショー、創作などジャンルは多種多様。
佐藤さんらはプラットフォーム運営だけでなく、施設からレク企画の年間委託を受けてのプログラム作りも実施。寝たきりや要介護度の重い方々へは「それぞれのベッドを回りながらの演奏」「ドッグセラピー」など工夫を凝らしているとのこと。
全国2,000施設が登録し、9,000回以上介護施設でのレクイベント開催実績があるそうです!
2.オンラインレクチャンネル
全国どこからでも参加が可能であり、画面向こうの演者とのコミュニケーションを行いながらのレクリエーションサービスになり、特別なライブ感が好評の模様です。
開業までには幾つもの苦難があったと語る佐藤さん。
「全ての人に選択肢を。介護が必要になっても自分らしい人生を」のビジョンの元、これからもサービスを拡大させていくそうです。強い想いが伝わるお話をしてくださり、ありがとうございました!
<関連ページ>
株式会社エブリ・プラス 公式HP
(co-lab代官山 コミュニティファシリテーター 野崎)