INTERVIEW
地方から企業まで、マルチなクリエイティブ|株式会社G&Company 内田元基さん
株式会社G&Company クリエイティブ・ディレクターの内田元基(ウチダ ゲンキ)さん。
多摩美術大学の大学院 彫刻専攻を修了後、2年ほど高校や大学の美術講師を務め、ITベンチャーに入社。PRやWebディレクターとして勤務されました。企業や商品の広告にインフルエンサーをアサインしたり、営業をしたりとマルチにご経験を積まれる中Web制作も担当するようになり、ディレクターとしてさまざまなWebの制作、ディレクションに関わります。
その後フリーランスも経験し、株式会社G&Companyを設立。現在はWebサイトやポスター、チラシなどの紙もののグラフィックをメインにクリエイティブ・ディレクターとしてご活躍されています。
内田さんのお仕事で目を引くのは地方創生関連の案件です。12年連続でリサイクル率No.1の街で国が定めるSDGs都市である鹿児島県大崎町の、持続可能な未来をつくる「OSAKINIプロジェクト」のクリエイティブをはじめ、富士急ハイランドで有名な山梨県富士吉田市のお仕事も。移住や仕事、観光に関することを伝え、富士吉田市に「住みたい」「遊びに行きたい」「仕事がしたい」という方たちを支援するプロジェクトのクリエイティブを長くご担当されています。
そのほか、大手代理店の案件も多数。積水ハウスの案件では新しいサイトの立ち上げからサイト更新、チラシやパンフレット作成まで1年中継続して多くの場面でお仕事をされています。また、KIRINの案件はとくに長くご担当されているそうで、新商品が出たらサイトを更新するなど運用の方からPR、キャンペーン、お酒にかける首掛けPOPツールなど細部まで!
さらにはアートの祭典、ジャポニズムのWebディレクションもすべて担当。ほかにも美容室、スポーツ協会、病院、塾、学校など業種に限らず幅広くご活躍されているというお話からは、これまでのご経験すべてが活きているのだなと感じました。
参加者からは、コロナで仕事のやり方は変わりましたか?(Webと紙の比率など)との質問も。内田さんによると、「元々紙はWebの付属品みたいな感じではあったが、コロナでWebの案件が増え、相対的なお仕事量も増えたように思う」とのことでした。コロナ禍ではWebに力を入れる企業も増えているようで、Web関係の他のメンバーさんもお忙しくされる様子を拝見していましたが、改めてお伺いして、長引くコロナ禍は分野によっては良い面もあるのだなあと感じました。
また、前回のプレゼン会にご登壇いただき、今回は発表を聴く側としてご参加いただいたデザイナーの鶴岡直人さんとは、実は学生時代からのご友人!お互い知らずに入会しco-labで偶然再会されました。最後に鶴岡さんに感想をお伺いすると、「友人同士の普段の会話ではしないお仕事の話をここまで詳しく聞いて新鮮だった」とのお答え。
「食住近接」をキーワードに、近隣のクリエイターたちが自然と集まるco-lab二子玉川ではこういった繋がりのある方々が非常に多く、和気藹々とした空気があります。まさにco-lab二子玉川を象徴するようなお2人の様子も印象に残った発表でした。
(co-lab二子玉川 コミュニティ・ファシリテーター増山)
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