人文知の社会実装~哲学クラウドの運営~ |株式会社ShiruBe湯浅朱菜さん

哲学クラウドを運営する株式会社ShiruBeの湯浅朱菜(ユアサ アヤナ)さんからの話は、熱い思いにあふれていました。

まずは自己紹介。湯浅さんは徳島ご出身。趣味はスナック巡り。京都や東京のスナックに詳しいそうで、スナック好きが高じて週末はスナックママをしているそうです。一方、哲学するおもしろさを広めるためにSpotifyで「toitoi哲学ラジオ」を配信。自分で日頃気になった問いをたてて、自由に話しているとのこと。湯浅さんがどんな問いを立て、どんなことを語っているのかが気になりました。

次に、この日にいらっしゃらなかったShiruBe代表取締役の上館さんのご紹介も。上館さんは山口県のご出身で趣味は読書inサウナ。co-lab五反田併設のサウナのヘビーユーザーのお一人だったりします。学生時代にも起業を経験しており、ShiruBeの創業が2社目となるそうです。

湯浅さんと上館さんが運営する哲学クラウドとはどんなサービスなのでしょうか。

 

 

 

哲学クラウドの「哲学」は、小文字の「philosophy」。哲学を社会や企業に活かしていくこと、哲学の知見を活かして企業の組織づくりの支援を目指しています。日本ではまだまだ実践例が少ない一方、海外では哲学を取り入れることが進んでおり、GAFAでは哲学者を雇っていたり、哲学コンサルティングの会社が存在しているそうです。哲学的な問いかけから、プロダクトの開発に寄与しているので、日本でも哲学を活かし企業の発展に寄与するところをShiruBeは目指しています。

 

現在はコンサル系の案件も増えているそうですが、多いのは哲学対話という対話型のワークショップのようなものの提供。当たり前のことを問い、一緒に考えを深めていき、一緒に意味を共創していくことが哲学対話であり、問いに対する対話に哲学者がファシリテーターとなって進めていきます。

 

 

組織づくりというと人事系の案件が多いと聞かれることが多いとのことですが、最近は新規事業向けや研究開発部門が増えてきているそうです。目指している方向にどんどん近づいていっていますね。

 

哲学者の方々と一緒にやっていきたいのは、「人文知の社会実装」。人文知、哲学の歴史は2600年以上の歴史があり、人間や国組織について考えているのに、全然生かされていないのがもったいないと思っているとのこと。その哲学者の方々が高い能力や素晴らしい研究に見合った報酬などが得られていないところがあるので、研究をしながら安定した生活ができるように、新しく準社員制度を作ったそうです。今回の制度は企業とアカデミアでもっと良いシナジーを生み出す仕組みづくりへの第一歩。今後のShiruBeの活躍からは益々目が離せません!

湯浅さん、今回は貴重なお話をありがとうございました。

 

<関連ページ>
 哲学クラウドの公式HP

 

(co-lab五反田 with JPRE チーフ・コミュニティ・ファシリテーター 大浦)