「場と間」づくりをデジタルでお手伝い|カネカ北川製茶株式会社 波田野創さん

今回はソフトウェア開発と製茶事業を生業とする、カネカ北川製茶株式会社の波田野創(ハタノ ハジメ)さんにお話を伺いました。

九州工科大学でのAI開発研究、ベンチャー企業創立を経て、偶然に出会ったカネカ北川製茶の4代目代表と意気投合し、製茶の世界に足を踏み込んだ波田野さん。

4代目が目指すのは「お茶がある事で生まれる「場(ば)と間(ま)」の付加価値の創出」。
波田野さんはそこのお手伝いをするポジションにいるそうです。

これまで当たり前のように飲まれ、売れていたお茶が、時代と共に売れなくなってしまった。そんな中で観光産業に着目し、まだまだ開拓できる余白はある。ホテルなどに出回っている、ひとつ5円の大量生産品に慣れた方へカネカ北川製茶のお茶を飲んでもらうと、味わいの違いがわかり、導入検討が始まる。

そこにアプリによるコミュニケーションの提案も行っていると語る波田野さん。

現在、ホテルならではのテーマと、それに基づいた体験を知ることが出来るアプリを開発中との事。客室でお茶を飲む時間が、接客・コミュニケーションの時間となるアプリ。接客のように口頭で教えてあげたいローカルなコンテンツが次の行動を決める。そんなプラットフォームになる事に期待しているそうです。

AIによって専門家が必要なくなることはなく、むしろ熟練者と素人のギャップが大きくなるのではと未来予測をしている波田野さん。

デジタル領域とアナログ領域を行き来しながら活動をするお話は大変興味深かったです。
貴重なお話をしてくださり、ありがとうございました!

 

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カネカ北川製茶株式会社 公式HP

 

(co-lab代官山 コミュニティファシリテーター 野崎)