したいのは”コト”づくり|NPO法人パラ・ラ・ムジカ 原山礼二さん

原山さん率いるパラ・ラ・ムジカ社では、音楽情報の発信と、ワークショップ等イベントの企画を事業としています。クリーンな体制を保つため、あえてチェックの厳しい非営利のNPO法人として活動されています。

非営利法人を支える収益の柱は、ラジオや配信サービスのための選曲、紹介文の作成といった音楽情報の発信事業とのこと。
社名の「パラ・ラ・ムジカ(for the music)」からも伝わってくるように、大の音楽好きである原山さんは、これまでのキャリアも音楽を軸にさまざまな場で活動されてきました。
曲紹介ができるラジオの制作に長く携わった後、CS音楽チャンネルでミュージックプログラマー&編成を担当。
その後、Apple / iTunesに就職され、9年間同職のご経験を積まれました。
時代の流れとともに先端メディアへ移行しながら、常に音楽コンテンツを制作し、世に送り出してきたことがわかるご経歴です。
またAppleのお仕事は独立後の今もご担当されています。パラ・ラ・ムジカ社は、Apple Musicのページで見られるオリジナルテキストの多くを手掛けているんだとか!

大好きな音楽事業の一方、ワークショップの企画といった“コト“づくりこそが、実は最もやりたいことだと話す原山さん。
コミュニケーションの活性化や、感性を育む場をつくりだすプロジェクトの企画に考えをめぐらせているそうです。

この“コトづくり“の観点から co-labの環境にも強い関心を寄せていただいており、かねてより「co-labの中で大学生インターンのような職業体験ができないだろうか?」というアイデアをいただいておりました。
そのアイデアが発展し実現したのが、’21/3月に中学生向けに開催した「創造性発見ワークショップ DAWN!」です。

中学生を“仕事に就く前の夜明け=DAWN!の時期“と位置付け、中学生とクリエイターの接点を探る3日間のプログラムを企画いただきました。
3日目の実践編では、co-lab渋谷キャストメンバーである3名のクリエイターの方がワークショップの講師を務められました。
(→くわしくはこちら!:創造性ワークショップDAWN イベントレポート

なぜco-labを企画の場に選んでいただいたのかお聞きしたところ、「co-labは未来の縮図のような場所だから」とのご回答。
co-labの多様性と柔軟性がある環境は、少し先の社会の縮図とも言えるので、若い世代に触れてほしいと思った、とおっしゃっていました。

また印象的だったのは、中学生から寄せられた純粋なコメントを紹介しているときの原山さんのお姿です。
長く第一線でご活躍されていながら、10代前半のまっさらな意見を受け「大人にも、ビジネスとしても有効」「もっとこういうテーマであれば気づきが多かったかも」と真剣にかつ嬉しそうに向き合っている様子は、まさに柔軟性を体現されているように感じました。

コミュニケーションや社会の捉え方が大きく変わった昨今、今後もパラ・ラ・ムジカさんどのようなプロジェクトを発信されていくか、ますます楽しみです!

(co-lab渋谷キャスト コミュニティ・ファシリテーター髙橋)

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