INTERVIEW
音楽アーティストの世界観を深めるアートディレクター|quia
今回ご紹介するのは、co-lab渋谷キャストには、2017年から入会されco-lab歴の長い松田剛(マツダ ゴウ)さん。主にCDジャケットデザイナーとしてご活動され、ミュージックビデオのディレクション、広告、ツアーグッズデザインなど多岐に渡りご活躍されていらっしゃいます。
松田剛さんのプロフィール
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業後、ソニー・ミュージックコミュニケーションズ(SMC)を経て、2014年7月に独立。現在のquiaとして活動をスタートされました。
現在はお二人のスタッフと共に、音楽業界のヒットチャートを作り続けるアーティストのCDジャケットをご担当されていらっしゃるなど、大注目のメンバーさんです!
それでは早速、松田さんの実績の数々をご紹介していきます。
・Aimer 7th Album「Open a Door」(2023年)
まるでドアの方へ吸い込まれてしまいそうな幻想的なジャケット。
音楽のジャンルをひとつひとつのドアに見立て、そのドアを開けて触れてこなかったジャンルの音楽を表現していく、そんなアーティストの思いが込められているそうです。
雨天の中、九十九里浜に実際に足を運び、砂浜にドアを設置し撮影を行っており、映り込んだ雨粒が星空みたいになったという素敵なエピソードも。
・ milet 7th EP「Ordinary days」(2023年)
日本テレビ系水曜ドラマ「ハコヅメ〜たたかう! 交番女子」の主題歌がタイトルとなっているこちらのCDジャケット。
様々な植物が浮遊し、箱を形成。その箱の中にアーティスト本人が入ることで、植物と共存している瞬間が切り取られており、思わずどう撮影したのか気になる神秘的な一枚。
フラワーデザイナーの方と協力しながら、花を立方体に見えるよう試行錯誤しながら設置。
また質感にもこだわり、フィルムで撮影を行ったそうです。
・Aimer 10th Anniversary Final “Cycle de 10 ans”オフィシャルグッズ(2023年)
10周年を記念したライブのパンフレットやタオル、Tシャツなどのグッズデザインも手がけられていらっしゃいます。
ここでは全てをご紹介し切れないのが非常に残念ですが、松田さんのほんの一部の作品をご紹介させていただきました。
「CDパッケージデザイナーとして思うことは、実際に手に触れて、”モノ”とコミュニケーションをし、音楽をさらに深める、そんなお手伝いが出来たら」そう話す松田さん。
デビューからずっと担当しているアーティストさんもいらっしゃるそうで、ライブでリアルの音を聴きながら制作時のことを思い出し、観客席で涙するというエピソードをお伺いした際、音楽を介して深く通じ合い、アーティストの気持ちに寄り添う、そんな松田さんだからこそ、素晴らしい”モノ”を生み出されるのだと強く思いました。
これからも松田さんのさまざまなクリエイティブ作品を拝見できることを楽しみにしています!なお、松田さんの活動をもっと知りたいと思った方は、ぜひホームページからじっくりご覧頂けたらと思います。
<関連ページ>
quiaの公式HP
(co-lab渋谷キャスト コミュニティファシリテーター長坪)