INTERVIEW
「日本酒」のポテンシャルを信じ「富山」から世界へ|株式会社白岩 シャルル・アントワン・ピカールさん
今回ご紹介するのは、co-lab渋谷キャストに2023年に入会された富山県立山町を拠点に日本酒の製造販売を行っている株式会社白岩代表のシャルル・アントワン・ピカールさんです。
皆さん、普段「日本酒」を飲む機会はありますか?
実は日本酒は国内での消費量が落ち込む一方、海外では徐々に人気が高まっており、2024年の12月に日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されるなど注目を集めています。
今回はフランスご出身でもあるピカールさんに日本酒「IWA」のアイデンティティ、魅力について語っていただきました。
~「IWA」のはじまり~
株式会社白岩は、28年にわたりドン ペリニヨンの5代目醸造最高責任者として、世界最高峰のシャンパーニュメゾンを率いたフランス人のリシャール・ジョフロワ氏により創立されました。
ワイン造りで培った技術や強みを生かし、幅広い層にアピールできる日本酒として、日本酒「IWA」は誕生しました。
自然豊かな日本の地に根差しながら、長年培われたフランスの英知を生かすことで、「IWA」は複雑な味わいを造り出しています。
富山県、立山町、白岩から世界へ
モダンで日本風の酒蔵は、日本が誇る世界的建築家、隈研吾さんによるデザインです。
富山の田園風景の中に溶け込みながら、ひときわ存在感を放つ酒蔵で、日本の伝統的な家屋である「合掌造り」がデザインのベースとなっているそうです。
建築においても、「日本」そして「土地のアイデンティティ」を大切にしていることが伝わります。
フランス×日本が繋ぐ「縁」と「和」
「IWA」の富山での誕生は、まさに日本ならではの「ご縁」がきっかけです。
日本を代表する建築家である隈研吾さんのご紹介により、富山県で日本酒造りを行う「桝田酒造店」さんとご縁が繋がり、自然豊かな富山県立山町白岩で「IWA」は誕生しました。
そして、フランス×日本の「和」は更に広がり、Apple Watchのデザインで有名なマーク・ニューソンさんがボトルをデザインするなど、世界的なクリエイターチームが「IWAブランド」を創り上げています。
蔵はもちろんのこと、ボトルデザインや、写真等のビジュアルにおいても、日本人が「日本のアイデンティティ」を感じられるような、日本らしい温かみがありながら、斬新で現代的な美を追求する姿勢がうかがえます。
「IWA5」の真の魅力
「IWA 5」の最大の特徴である複雑さと心地良いバランスは、日本酒にとって画期的な手法である、卓越したアッサンブラージュ(ブレンド)技術を用いて創り出されています。
「IWA」では毎年、異なる産地の酒米に複数の酵母を掛け合わせて約20種類ほどの原酒をつくり、それらをアッサンブラージュした後、熟成させ、その年の「IWA 5」を完成させています。このことからも、いかに1本の「IWA 5」に力が注がれ、時間をかけ丁寧につくられているのかが分かります。
実は丁度ご登壇の前日の2024年9月18日に「IWA 5 アッサンブラージュ5」が発売されました。
co-labメンバーでプレゼン会の後に、この「アッサンブラージュ5」を頂いたのですが、「IWA」のアイデンティティや、日本酒造りに対する想いを伺った後の日本酒は格別で、当日集まった皆さんもとても喜んでくださいました!
都内の飲食店でもいただけるので、是非食事とのペアリングを楽しんでみてください。
「IWA」の未来
ピカールさんの「大事なのは、日本酒のポテンシャルを広げていくこと」とのお言葉が印象的でした。
掲載した写真は株式会社白岩の皆さんです。
今後も白岩チームがつくる新たな「IWA 5」を通して、私達に日本酒の素晴らしさを伝えていってくれることでしょう!
最後に
ご登壇中にピカールさんから「日本、日本酒のポテンシャルを信じている」とのお言葉がありました。
クリエイターコミュニティを大事にしている私達にとっても、日本の伝統的なものづくり文化をリスペクトする想いをもって事業展開しているお姿に感銘をうけました。
そして新たな世代も日本の伝統的なものづくりについて理解を深め、co-labでも伝統的なものづくりを知る機会を創出していければと思います!
これからも「白岩」チームがつくり出す日本酒が日本、そして世界でどう発展していくか楽しみにしています。
<関連ページ>
株式会社白岩の公式HP
(co-lab渋谷キャスト コミュニティファシリテーター馬場)