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首都直下型地震に備える〜SodaCCoビルにおける防災の取り組みについて〜
今後30年以内に70%という高い確立で発生が予想されている首都直下型地震。SodaCCoは、入居者・利用者のみなさまの安全を守り、地域においても貢献できるよう、2016年より来たるべき震災への備えに取り組んできました。
この取り組みは、co-lab代官山メンバーThink the Earthによる企画「代官山から東北復興・防災を考える3週間」(2016年2-3月)の一環で、施設内の交流会にお招きした渋谷区防災課の方から、災害時に帰宅困難者を受入れる区内の施設がまだまだ不足している、という実態を伺ったことを機に始まりました。
とくに代官山エリアはほとんど空白地帯となっていますが、受入れ人数が小規模であっても、施設の数が増えてゆけば、災害時に地域全体としてより多くの帰宅困難者を支援できるようになるはずです。
そこで、SodaCCoが率先してその実践例となるべく、受入に必要な整備を進め、2017年3月、渋谷区と「帰宅困難者受入施設」に関する協定を締結するに至りました。
通常、実際に災害が起こるまで、受入施設の名前や場所は伏せられていることが多いそうですが、渋谷区では、有事の際に速やかに行動できるよう事前に周知することが重要との方針がとられており、現在、渋谷区の防災ポータルサイトに「帰宅困難な方の避難施設」としてSodaCCoの情報も公開されています。
因みにこの「帰宅困難者受入施設」とは、どのような役割を果たすものなのでしょうか。
▼以下(東京都防災ホームページより抜粋:http://www.bousai.metro.tokyo.jp/kitaku_portal/1003376/index.html)
「大地震が発生した後、およそ72時間は、救命救助活動を通じて1人でも多くの命を救うことが最優先となります。そのためには、帰宅困難者の一斉帰宅を抑制し、大渋滞により救急車等が到着できないといった状況を防止することが重要です。学校や企業など、身を寄せる場所にいる際に大地震に遭った時は、その施設で安全にとどまることが基本となりますが、移動中など屋外で被災した帰宅困難者については、一時滞在施設で待機していただくこととなります。」
東日本大震災の際、多くの交通機関が運行停止となり、都内は徒歩で自宅へ向かう帰宅困難者で溢れかえりました。そのような人びとに対して、待機や情報収集のための安全なスペースを提供する施設が、帰宅困難者受入施設(一時滞在施設)です。都立施設のほか、民間の施設も指定されています。
SodaCCoでは、災害時、施設の安全面や運営の条件が整った場合に、以下の通り、1FのイベントスペースSodaCCo STUDIOを帰宅困難者受入場所として開放いたします。
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受入れ場所:SodaCCo STUDIO(1F)
提供する設備:トイレ、授乳室
受入れ人数:51名まで
支援期間:発災後、最長3日間
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【支援内容】
1.一時収容(休憩)場所の提供
2.トイレの提供
3.テレビ、ラジオ等のメディアを通じた情報および地図等による帰宅可能な道路に関する情報等の提供
4.誘導等案内5.飲料、食料等の提供
*小さなお子さま連れの方へ:おむつの備蓄提供や授乳室のご利用も可能です。
SodaCCoを含む各施設の開設状況は、以下の「渋谷区防災ポータルサイト」を通じてアップデートされます。災害時にはSodaCCoでの受入れが開始されているかどうか、こちらの情報発信をご確認の上行動ください。
渋谷区の防災ポータルサイト
オフィスやカフェ、イベントスペースなどが同居する複合施設SodaCCoには、毎日多くの入居者や利用者の方が出入りされています。「まだ」何も起きていない日常が続くなかで、災害時のことを考える時間はなかなか持ちにくいかもしれません。しかし、この一連の整備は、どうしたらここを訪れる人びとの安全を守れるか? それには何が必要か? といった、災害時の現実的なことがらをシュミレーションするまたとない機会となりました。そしてまた、近い将来に起こるとされる震災をまえに、私たちは今のような平時のときにしか準備をしておくことができないのだ、とも思いを新たにしました。