新年のご挨拶と抱負

新年あけましておめでとうございます。
本年もco-labを何卒宜しくお願い申し上げます。

毎年恒例になりましたが、年始のご挨拶として、2018年の抱負を述べさせていただければと思います。

2017年春、co-lab渋谷キャストがオープンしたことは、co-labにとって非常に大きな転機となりました。

2017年4月、渋谷区渋谷に開業したクリエイターのための複合施設「渋谷キャスト」は、co-labが開発企画段階のコンセプトメイクから、建物全体の建築デザインディレクションまで携わらせていただいた、足掛け6年の新規施設開発プロジェクトでした。そして開業で一区切りした後も、引き続きシェアオフィスとして入居/運営しながら、co-labが地域貢献役かつ館のエンジン役を担って、エリアマネジメントの一環として広場でのイベント企画など館運営にも携わるという関わり方をして、もうすぐ1年が経とうとしています。

 

2017-11-3 シブヤ パブリック サーカス

2017-11-3 シブヤ パブリック サーカス(渋谷キャストガーデンにて、企画/写真:株式会社グランドレベル)

 

私ごとで恐縮なのですが、実は、建築に対して「開発〜デザイン〜運営」まで一期通貫して関わるということが、私自身の長年のビジョンでした。20代前半、新卒で大手ゼネコンの設計部に入社し、大型ビルや都市のインフラ作りのハードのデザインにかかわる中、より人のコミュニケーションやコミュニティ作りなどソフトを中心にしたボトムアップ式の都市開発というものができないものかと考え、大学院でコミュニケーションアートを専攻しました。その後、コミュニティ作りと空間作りを同時にできる仕組みをつくるべく、30代前半にco-labを設立するに至りました。

その後もいろいろな方々とのご縁によって、このような施設開発にかかわらせていただくことができ、おかげさまで20数年かかりましたが、やっとコミュニティ中心の新しいエリア開発の形を実現できたように思っています。

2018年も様々なエリアで幾つかの案件が動いていますが、開発コンセプトメイクから施設デザイン、そして施設の運営及びエリアマネジメント、施設内でのインキュベーションを行うというような形で、今後もまちづくりに関わっていけたらと思います。

おそらく近い将来、さらにオフィスという概念が薄くなり、人が集まるという意義にも大きな変化があるでしょう。人生100年時代に即した再教育の現場作りや、大きく激しい環境の変化に対応し続けるための環境として、クリエイティブで柔軟なコワーキングスペースが必要とされていくのではないかと思っています。こうした未来からのミッションに答えるべく、これからもクリエイティブな場を作っていきたいと思います。

 

2018年1月

co-lab企画運営代表 田中 陽明