3/22 (Tue.)|恒例のプレゼン会を開催しました

co-lab千駄ヶ谷、恒例のプレゼン会を3月22日(火)に開催しました。

今回は2016年の幕開けとも呼べる回でしたが、自転車コンサルタント、まちづくりNPO法人、漫画家などco-lab千駄ヶ谷らしい多種多様なメンバーさんによる発表となりました。

さらにこの日は、プレゼン会後にco-lab千駄ヶ谷の歓送迎会も行われる予定だったため、年度末の忙しい時期でしたがいつもよりも多くのメンバーさんに参加していただくことができました。
rinatoキッチンさんにお願いしたケータリング料理は彩りもあざやかで、参加した方々もみなさん笑顔!とてもリラックスした雰囲気でプレゼン会をスタートしました。

トップバッターは、株式会社CUEGO(キューゴー)の吉村洋三さん。

自転車業界に関わる人材を育成する専門学校の学校長としての活動や、自転車ブランドのプロモーションに関するコンサルタント業務をはじめ、自転車のプロとしてのご自身の活動をご紹介してくださいました。

聴講していた千駄ヶ谷メンバーのみなさんにとっても驚きだったことは、吉村さんの自転車業界人としてのキャリアスタートが30年前にさかのぼった都内の自転車販売店ということでした。専門学校の学校長や自転車コンサルタントとして全国各地を日々飛び回るエネルギッシュな現在からも、販売店で接客をしていたショップスタッフ時代の溌剌とした姿が想像できるようでした。

さらに、最近の活動では819ch.TV(バイクチャンネル)という自転車専門のネット動画コンテンツサイトの運営にも力を入れているというご紹介がありました。ロードバイクや街乗り、マウンテンバイクなど、様々なジャンルの自転車に関する情報がわかりやすくまとめられた総合情報サイトは動画コンテンツとしての見ごたえはもちろん、これから自転車ライフをスタートしたいと考えている人にとっても興味深い取り組みでした。

実はco-lab千駄ヶ谷が入居している施設はCHARI SENDAGAYA(チャリ千駄ヶ谷)という自転車好きが集まるオフィスビルとしても有名なので、もちろんco-labメンバーさんたちにも自転車乗りが多数。プレゼン後の質疑応答タイムでは、自転車好きな方々が自転車のプロである吉村さんに様々な質問を投げかける時間となり、ビジネスやメンバー個人のパーソナリティーが融合したコミュニティを推奨しているco-labならでは活気ある時間となりました。

============================

二番目は、NPO法人ピープルデザイン研究所の田中真宏さん。

冒頭はピープルデザイン研究所の活動内容や「ピープルデザイン」という言葉の概念などの説明を交えながら、福祉や人々の意識の違いを海外と日本を比較しながら説明してくださいました。

渋谷ヒカリエを中心に昨年実際に開催された『2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展』などの活動紹介や、渋谷区内の福祉作業所が製作に関わっているコミュニケーションチャームというファッションアクセサリーの紹介も行われました。

明るくポップな雰囲気の活動実例を通して、様々なマイノリティの方々と社会がポジティブに交流していけるということをわかりやすく説明してくれたピーピルデザインさんのプレゼン内容は、ますます注目の高まるソーシャルデザインという分野においても、非常に興味深い内容でした。

プレゼン後の質疑応答では、福祉活動に取り組まれているメンバーさんからの質問を皮切りに、ピープルデザインさんが開催している様々なボランティアイベントや企画商品についての質問が飛び交いました。

人や文化や都市などにまつわる社会活動とデザインとの高い親和性を理解しているco-labのクリエイター同士ならではの盛り上がりをみせました。

============================

続いて、昨年co-lab千駄ヶ谷にご入会されたばかりの漫画家オカヤイヅミさん。

はじめに、これまで刊行された漫画作品や、イラストレーターとしてのお仕事などの作品歴をご紹介頂きました。
オカヤさんの代表作として特に有名なのが「すきまめし」という漫画。日々の暮らしのちょっとした”すきま”時間をつかって作る簡単で美味しい自炊レシピが、ほのぼのとした主人公の日常ストーリーと共に描かれている作品です。この著作紹介には、グルメ揃いの千駄ヶ谷メンバーもひときわ興味深々でした!

そして実際の作業画面を表示しながらの漫画の制作過程もご紹介いただきました。
まずはじめにラフを描いた後に編集者のチェックが赤字で入り、ストーリーや言葉といった内容をブラッシュアップしながら、漫画作品が出来上がっていくというご説明や、時には作者として譲れない台詞まわし等があり「編集者とたたかうこともある」という裏話なども飛び出し、会場では笑いも起こるなごやかなプレゼンとなりました。デジタルだけで作画することもできるけれど、アナログで線を描いていく方が漫画家としては楽しいといった話や、デジタルが台頭してきている時代だからこそアナログで作画するという原点に立ち返っている漫画家やイラストレーターが多いという話は非常にリアリティがあり、デザインやグラフィックなどに携わるお仕事の多い千駄ヶ谷メンバーの方々からも関心度の高い話題が飛び交いました。

最近はご自身の興味の対象である食べ物と文学などがテーマになったお仕事が多く入っているというオカヤさん。漫画家の仕事を大勢の前でプレゼンする機会はこれまでほぼなかったということでしたが、これもco-labというクリエイティブコミュニティーならではの貴重な機会だと思いました。

============================

そして今回はプレゼン会のラストに、co-lab千駄ヶ谷のコミュニティ・ファシリテーターである井出竜郎の自己紹介(兼プレゼン)も企画してみました。

メンバーさんからのプレゼン以外にも、co-lab運営スタッフの紹介や他拠点の活動状況などをお伝えすることで、今後もco-lab内での交流の機会をつくっていけたらと考えています!

[コミュニティ・ファシリテーター|鳥井]