ビストロ・アギャット

ブース2-14の田中裕之さんが設計、ブース2-17の紀太みどりさんがロゴデザインを担当したビストロ・アギャットが完成しました。

田中裕之さんのフランス勤務時代の友人シェフの方が今回オーナーシェフとしてご夫婦で開業されることになったことをきっかけにこのプロジェクトは始まりました。

プロジェクトを始めるにあたってまず、オープンするお店がレストランでなくビストロなので、すべてにおいて堅苦しくならないようにする必要があったそうです。
ロゴデザインなどもこの考えを踏襲し、カジュアルなイメージに合うものをつくる必要があったので、田中裕之さんはシンプルで明快なアイデア、やわらかくあたたかみのあるデザインを得意とする紀太みどりさんにロゴデザインを依頼をすることにしました。

田中裕之さんによれば、お店の内装については、予算も工期も限られた厳しい条件であったため、お店の平面をまっぷたつに分けて、全く何もしない(原状復帰程度)、ところと、全く新しく設計するところをつくることにしたそうです。
もともとが小料理屋さんだったので内装の半分と外観が元の和風の造りが残っています。このことで新しくしたところとの新旧の対比が強まっていますが、室内にランダムに設えられたミラーが既存部分を映し込んでいて不思議な空間になっています。

こうやってできたお店は、カンヌの2星レストランで修行をしたこともあるシェフの腕前も相まって、オープン半年も経たない間にZAGAT東京版(2012)掲載されるほどの評判となりました。
また最近では「散歩の達人」2012年4月号深川・門前仲町・清澄白河・森下特集でも、地元のお店として掲載されてますます人気が出ているようです。

ちなみに、お店の名前にもなっている「アギャット」とはシェフのフランス時代のホームステイ先のお子さんの名前だそうで、シェフはこの子からフランス語を習い、いつかお店をつくるときはアギャットをお店の名前に使おうと思っていたそうです。
紀太さんも、シェフのこの由来のお話からこどものイメージと「Agathe」の頭文字Aをお店の入り口・門に見立て、門前仲町の富岡八幡宮大鳥居からすぐの立地にあることからもお祭りの雰囲気というか、”そこに行ったら何か楽しいことがある”、様なイメージでロゴを制作されたそうです。
ロゴからもなんとなく子どものスケッチのような楽しげな雰囲気が伝わってきますね。

ビストロ・アギャットの店内写真
ビストロ・アギャットの外観写真
photo : 川村麻純

お店住所:東京都江東区富岡1-24-8

設計:田 中 裕 之 建 築 設 計 事 務 所
ロゴデザイン/AD+D+I : 紀太みどり(tiny)

[コミュニティマネージャー:安藤]

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