子どもと未来をつむぐための大転換|(株)HINATA 志村一郎さん

2020年に続きなかなかリアルな交流会を再開できない状況が続きますが、渋谷キャスト2021年最初のプレゼン会を、1月にオンラインで開催いたしました。昨年ご入会いただいた新規メンバーの皆さん4組にご登壇いただきました。全4回に渡ってレポートいたします。

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プレゼン会1人目は、これまで、体験設計やデザインエンジニアリングを得意とするクリエイティブのプロダクションとして、主に広告業界でデジタルコンテンツの制作を手がけてこられた株式会社HINATAの志村一郎さんです。

「コンテンツに触れた人が何を体験するのか」というスタンスを大事にしてこられたと言います。東京モーターショーのAUDIブースで、AIが車種や部品を見分けて解説してくれる来場者のための体験型ツールをはじめ、クライアントの業界、媒体を問わず多種多様なウェブサイト、会社案内、カタログ、動画など手がける内容はとても幅広いです。

活躍の幅が広い志村さんですが、今大転換期にあるとおっしゃいます。

つくることを仕事にしたいと立ち上げた会社だったけれど、ある時から生き残るためにサバイバルしてきた感覚が強くなり、辛さを伴うようになってしまったのだそうです。

「競争ではないともに生きる社会を、持続可能な仕組みを考えて、みんなが幸せになるために行動したい」。そのような転換をはかることで、思考を断捨離することができてすっきりしたと言います。

 

0歳の双子と2歳のお子さんの子育てもする親として、子どもと未来を紡ぐことをしたい。子ども一人一人が自分の人生を謳歌できる、それができる社会を子どもたちに残したいという気持ちで、今後は教育の分野にも貢献できるような事業をやっていきたいと清々しく語られている姿が素敵でした。イエナプランなどオルタナティブ教育への関心が高く、長野県の学校に見学に訪れることなどもされています。

より暮らしやすい、豊かな社会を後世に残したいという志に賛同する参加者からの声も加わり、志村さんのクリエイションのこれからの展開がとても楽しみになる発表でした。

次回は遠藤貴絵さんのレポートをお届けします!

(co-lab渋谷キャスト コミュニティ・ファシリテーター宮ヶ迫)