プレゼン会|代官山、初夏のフラッシュプレゼン

2019年7月19日、co-lab代官山で初夏のプレゼン会を行いました!

年明けの開催からしばらく間が空いてしまった代官山プレゼン会でしたが、満を辞しての開催となった今回のプレゼン会。co-lab歴の長いお馴染みの方をはじめ、新メンバーの方々もお迎えし、なんと総勢6名のプレゼンターにご登壇いただきました。

職種がそれぞれ全く異なる登壇者たち、お仕事にまつわることからプライベートの趣味のエピソードに至るまで、内容の詰まったプレゼン会となりました!


(co-lab代官山のプレゼン会場に集まったメンバーたち)


(代官山メンバー御馴染みボリューム満点ケータリング、マルキッチン)


1人目の登壇者は、株式会社ハズトリーの諏訪大介(スワダイスケ)さん。

2019年の年明けにco-labメンバーとなった諏訪さんは、ブランディングやマーケティングを得意としており、現在は外国人向けに日本をPRするwanderlistjapanというプロジェクトのマネジメントを担当しています。
今回はそのコンテンツのご紹介を交えプレゼンをしていただきました。


(諏訪さんがプロジェクトマネジメントを務める、外国人向けの日本PRコンテンツ)

こちらのInstagramアカウント、たった6ヶ月間でなんと3万人のフォロワーを達成したそうです。

一般的に考えると、たった10名のフォロワーを増やすのも苦労するのがSNSの特徴。興味深いコンテンツであることは強みではありますが、それは最低限のアピールポイント。それだけでは自然発生的にフォロワーは増えていきません。
一方で、諏訪さんは開始からわずか6ヶ月間でフォロワー3万人突破/コンテンツの月間累計再生650万回突破を成し遂げました。諏訪さん独自のInstagramブランディングやマーケティングが、ロジカルな戦略に裏付けされているということがよく分かります。

フォロワーの獲得要素には、フォーカス、品質維持、コンスタント、ハッシュタグ、有益なものを配信しているという意識…この5つがポイントなのだそう。


(トップバッターでご登壇いただいた、株式会社ハズトリー諏訪さん)

事業やビジネスモデルは特に絞らず、色々なことに興味があるという諏訪さん。
今後様々なプロジェクトに関わっていきたいとおっしゃっていました。


2人目の登壇者は、グラフィックデザイナー、konnie designの小西真由美(コニシマユミ)さん。
元々はデザインを発注する側の仕事をしていた小西さん。その中で、自分一人でどのような仕事ができるのか、自ら案を考えてディレクションやデザインをしてみたいと思い、デザイン学校へ通い独立をされたそうです。


(デザイナーの小西さん。これまでの作品をスライドショーでご紹介いただきました)

そして独立後、初めてデザインを担当したパッケージ商品が、思いのほか高評価だったそう。
以降、大手飲料会社のパッケージデザインを現在も数多く担当されています。


(他にもカタログや新聞広告誌面など、小西さんは幅広いデザイン分野で活動中)

モチーフに意味をつけることが好きという小西さん。
パッケージデザインを担当したご友人である田村さんちのお粥シリーズでは、固定種在来種にこだわる農家さんの誠実さが伝わるデザインを心がけたそうです。一見気がつかないところに意味を込める、小西さんのデザインへのこだわりを感じ取ることができます。


(田んぼの地図記号や、田村さんの「田」を文字ったモチーフ)

最近では、Instagramにハッシュタグをつけるといったような、ソーシャル経由で仕事がくることも多いのだとか!発信する側の情報を受け手も収集した上で双方向のコミュニケーションが可能なソーシャル経由の仕事依頼は人や場所の境界を越え、今後さらに発展していくと考えられます。
ご自身のデザインで、地方にも貢献していきたいと今後の展望もお話いただきました。
co-labでは以前、小西さんのデザインの作品について特集させていただいております。こちらもぜひご覧ください!

▶︎小西さん作品/Creation News #1  https://bit.ly/2KT0uXm


3人目の登壇者は、株式会社ジャランジャパンの林田新太郎(ハヤシダシンタロウ)さん。
林田さんは、香港に店舗を持つライフスタイルや家具、美容院、食などを結びつけた複合施設、HOW の輸出入の窓口や物流面で携わっています。


(3番目プレゼンターのジャランジャパン林田さん)

”ジャラン”という言葉はマレーシア・インドネシア語で”道”という意味。日本に来る道、日本から出て行く道、日本の商品やサービス、人を海外に紹介して行く事業をしていきたいという気持ちが込められています。


(林田さんが輸出入で携わる香港の複合施設「HOW」)

元々はネットワークエンジニアだった林田さんですが、マレーシアに5年間とアメリカに2年間という長い海外居住経験を活かした事業をしたいと考え起業。国内の良いものを国内のみで消費するのでなく、海外にも広めていきたいという思いから現在のお仕事を始め、日本国内の良いものを伝える架け橋をされています。

創業時の苦労エピソードもさらっと話す林田さんは、ひょんな出逢いやご縁からから仕事に繋がることが多いそう。通訳や現地コーディネーターなども担当されるそうですが、林田さんのお人柄だからこそ人との繋がりが広がり、様々な活動が成功しているのかもしれません。
今後の林田さんがさらに切り開いていく「道」が、とても楽しみになるプレゼンでした!


4人目の登壇者は建築家のwAtelier合同会社(ワトリエ)の渡辺美恵子(ワタナベミエコ)さんです。
渡辺さんはニューヨーク生まれ、横浜育ちで、アメリカの大学院で建築学科を修了されています。

語学が堪能な渡辺さんは、国内外、幅広く案件を担当されています。プレゼンでは、もうすぐ竣工するベトナムのリゾートホテルの開発の基本設計、コンセプトデザインのエピソードなどを沢山の写真を交えながらご紹介いただきました。

現在ベトナムにて竣工中のホテルは、カラフルで雑多な街並みが特徴のベトナムの中では逆に目を引く、モノトーンなデザインの外観が印象的。そのモダンなデザインからすると意外ですが、壁の素材として竹をブロックごとに向きを変えて組み込み、独特の模様を生み出しているそうです。目で見るだけではわからない設計の素材やコンセプトなどを伺うことができ、プレゼン会場でも注目を集めました。


(竣工予定のベトナムのホテル)


(竹の向きを左右に組み込むことにより生まれる独特のファザード)

また、渡辺さんはco-lab代官山のメンバーともコラボレーションワークをしており、最近では、”SHOOZ“というベトナムにオープンした靴屋のブランディングをco-labメンバーであるJulien Wruffさんと共同で行なったそうです。
メンバー交流からお仕事に繋がるケースが成立するのは、それぞれのメンバーが各分野のプロフェッショナルであるからこそですが、相互のクリエイティビティが掛け合わさったときに大きな作品が生まれていく事例が生まれ易いのもco-labクリエティブコミュニティならではと言えます。


(co-labメンバーとブランディングした店舗)

発展途上の国もまだありそこには建築家としての多くのチャンスがあると語る渡辺さんですが、こうした進行中のプロジェクトを紹介いただけるのもco-lab代官山ならでは。
今後の活躍が非常に楽しみになるプレゼンとなりました!


まだまだ続きます!
5人目の登壇者は、短期間co-labメンバーとなったDavid Wuertele(デビッド・ワテル)さんです。
Davidさんは、サンフランシスコ出身。普段はアメリカを拠点とする世界的な自動車メーカーにて、自動車の組み込みソフトの開発を行なっています。
co-lab代官山でもあまり前例がありませんでしたが、日本での活動にも挑戦したいという熱い想いから、2019年の夏休み期間だけco-lab代官山に入会することになりました。

なんとDavidさん、2011年に、世界初の自動車OTAソフト更新システムをご自身で作成したという、ものすごい方!!現在アップデートできるモデル商品は、2012年以降、全てDavidさんが手がけているらしく、2019年6月の時点で、180万回ソフト更新を行なっているそうです!!


(Davidさんの携わるお仕事内容のスケールの大きさに、メンバーからはどよめきが)

自動操縦運転に欠かせないソフトウェアのセキュリティ向上、ソフトウェアアップデートをより迅速にできるよう、日々開発に取り組まれているそうです。
人間の社会生活のなかでなくてはならない自動車ですが、急速に発展を遂げる自動運転技術により、今後さらに自動車環境が変革を遂げている最中にあります。Davidさんの開発が、いかに私たちの生活に大きく関わってくるものであるか、とても貴重なお話を聞くことができました。

また、Davidさんの趣味は養蜂・バックパック、アマチュア無線作りなどなど、ご自身も探究心と好奇心に溢れた方です。さらに洗濯機のようにコースが選べるビール製造ロボットを作りたいと思っているのだそうです。なんとユニークな発想。その興味範囲の幅広さと奥深さに、会場のco-labメンバーからも関心の声があがっていました。
また来日した際には、是非ともco-labをご利用いただきたい!という気持ちになる方でした。


最後の登壇者は、有限会社KANKIのカトウカズヤさん。
映像ディレクターであるカトウさんは、ミュージックビデオ制作、ライブ撮影、特典用のDVD制作、音楽番組の制作、舞台映像やアニメーションなど、映像関連で守備範囲が広いので「なんでもできちゃいます」と、冒頭から笑いに包まれた自己紹介からプレゼンがスタートしました!

この日は、ご自身が携わった映像を5分間にまとめたPR映像を流しながらお仕事紹介をしていただきました。


(co-labメンバー歴も長いカトウさん安定のプレゼンテーション)

これまでもco-lab内でメンバー間マッチングを行う際、映像系やカメラマンといえばカトウさん!ということで、度々ご紹介させていただいてきましたが、co-lab内でのコラボレーション回数ランキングがあるとしたら、カトウさんはかなりの上位メンバーとなるかもしれません。

またカトウさんは定期的にco-lab代官山にて、かずんずBARという、毎回多彩なゲストをお迎えして他ではあまり聞かないようなお話をするトーク番組という趣旨の収録を行っていました。


(カトウさんパーソナリティラジオ『かずんずBAR』)

9月からはco-lab代官山からお引越しされ、co-lab渋谷キャストで活動されるのですが、「co-lab代官山での最後の締めくくりに!」と、ご多忙であるにも関わらず、プレゼン会へのご登壇へのお誘いを承諾してくださり、ありがとうございました!
日常的にお会いできなくなる寂しさはありますが、前述の通りカトウさんはco-labコラボレーション名人なので、co-lab渋谷キャストにお引越しされたあとも、メンバー同士の関係性が続くことをスタッフも願っています!


プレゼン終了後は、交流会タイムのスタート!!

交流会では特別企画としてお茶割りBARをご用意しました。
協力者は、co-lab代官山メンバーで何回かお茶イベントを主催してくださっているカネカ北川製茶株式会社の三浦さんです。

この日も代官山メンバーのため特別にお茶割りを振舞ってくださることに!
美味しいお茶で作るお茶割りは、今回もメンバーが行列になるほど大好評でした。


(特別企画の茶割りBAR。どの茶割りにすべきか、いっそお茶だけで飲むか?吟味に夢中)

また、カネカ北川製茶さんによるco-lab代官山でのイベントはこちらにて紹介しています。

プレゼン会にご登壇いただいたメンバー皆さま、ありがとうございました!

この日はプレゼン会終了後も、皆さましばらく会話を楽しんでいる様子でした。
このような時間が、新たなコラボレーションワークに繋がることを期待しつつ。
次回のプレゼン会開催は秋ころを予定しています。どうぞお楽しみに!

(コミュニティ・ファシリテーター:早田)