REPORT
VR勉強会|単なる3Dモニタを超えたVRモニタzSpace紹介と体験
2018/7/11(水)、co-lab渋谷キャスト1Fラウンジにて、co-factoryを運営する株式会社SpiralMindによる勉強会が開催されました。
今回は、アトリビュート株式会社 齋藤 智 氏をお招きし、「単なる3Dモニタを超えたVRモニタzSpace紹介と体験」というテーマでご講演いただきました。
齋藤氏は、日本電気株式会社にて大手都市銀行の合併に伴うシステム統合の営業経験を経、日本SGI株式会社にて、科学技術計算用スーパーコンピュータおよびバイオインフォマティクス研究用システムやバーチャルリアリティー製品等の可視化システムの営業を担当し、2015年よりアトリビュート株式会社を設立。それまでの経験で培った営業ノウハウと、関連する専門集団を活かし、品質に拘ったITインフラ/VR システムのコンサルティングをされているそうです。
zSpaceが活用されている分野とは
アメリカでは教育機関に導入されていることが多く、日本では現在、主に立体視が欠かせない分野に活用されているとのこと。
製薬会社における創薬研究の現場では、立体視が必須とのこと。ナノサイズのウィルス等の構造を三次元でシミュレーションし、対象ウィルスの働きをどのようにしたら止めることができるのか等の研究がされており、数万通りにも上る実験による研究開発等の試行錯誤を、コンピュータシミュレーションによって、一定の確率を検証し、その方向性を絞ることをされているそうです。
製造業の分野でも、自動車等、対象製品の部品や、内装の設計に当たり、対象部分を立体視し、事前検証のために活用されます。例えば、車の修理を専門とする場合、人間が機械に入れないくらい狭い空間についても、3次元の立体視することによって、あらかじめシミュレーションすることも可能になることがあるそうです。
以下、様々な用途に使われているそうです。
・機器の組み立てトレーニング
・デザインレビュー
・手術トレーニング
・車両カスタマイズイメージ
・ミュージアムでの展示
zSpaceの特徴
「数分でセットアップが完了し、直ぐに操作を開始できます
よく見かけるVRヘッドマウントディスプレイのように、頭にかぶって使うようなタイプのものではなく、zSpaceのディスプレイがあれば、専用眼鏡とスタイラスペンですぐに立体視が可能です。VRヘッドマウントディスプレイタイプのものは、頭に装置をつけたり、汗や化粧が気になる時は衛生布を機材と顔の間に挟んだりと、セットアップに時間がかかります。ヘアスタイルが崩れたりするのが嫌な方等、特に女性には嬉しいセットです。
zSpaceはモニタに電源を繋ぐだけで使用可能で、特殊な眼鏡をかけるだけでVRの立体視ができます。仕組みとしては、解像度を落とさず、ユーザーの頭の動きによって3Dモデルを見まわしたり様々な角度からモデルを見ることができ、かつ、目が疲れにくい構造なので3D酔いがしづらく、装着にも手間や時間がかからないといった利点があります。また、スタイラスペンにもセンサーが入っており、直観的に画面の中の物体を選択したり、拡大・縮小、手前に取り出したりすることができます。」とzSpaceの良さを説明いただきました。
資料からまとめとして引用します。
製品特徴
1. 24インチ 円偏光方式立体視ディスプレイ
円偏光方式を採用し、使用時の準備は、電源不要・軽量な偏光メガネを装着するだ
けです。デバイス装着の手間はかかりません。
2. 高精細 フルHD表示
高解像度(1920×1080)立体ディスプレイは、左右の目それぞれにフルHD画像を表示し、高精細な立体視を実現します。
3. モーショントラッキングによる、自然な視野
自然で高品質な3次元空間トラッキング機能を提供します。センサーを使ったフルモーション視差によって、ユーザーは簡単な頭の動作によって物体を見まわしたり、様々な角度から見ることができます。
4. 専用スタイラス
専用のスタイラスにより、表示物が手元に存在するかのような操作性を実現します。
5. 容易なセットアップ
利用環境
演算用ワークステーション システム要件(最低条件)
• CPU:IntelCorei3以上 推奨:Core i7 2.2Ghz以上
• RAM:4GB以上 推奨:8GB以上推奨
• OS:Windows7/Windows8.1
• GPU:
NVIDIA Quadro K2000以上(デスクトップ)
K3100M以上(モバイル)
AMD Radeon または、FirePro
※要件は、表示するアプリケーションに依存します。個別にアプリケーションの開発元にお問い合わせください。
表示できるコンテンツの条件・アプリケーション開発環境
• 開発社向けサイト zSpaceforDevelopers – http://developer.zspace.com
• SDK/Pluginが提供される開発プラットフォーム
• [SDK]C/C++
• [Plugin]Unity
zSpace体験
齋藤氏のご登壇の後、実態にzSpaceを皆さんに体験いただきました。
先の機材で、メガネやペンを使って体験中です。皆さん第一印象として立体が飛び出すような臨場感を感じ、驚いていました。
体験者は、奥の画面のように、タンパク質を手で触っているように見えています。
皆さん、初めてのディスプレイからものが飛び出したり、小さいミクロの世界を探索したりと、zSpaceの立体視を驚き、楽しんでいました。
今回の体験会を通して筆者は思いました。zSpaceは子供から大人までVRを多様に活用できて、使いやすいようにデザインされている製品でした。
さて、次回は、我々、SpiralMindも参加する、VRを楽しむ体験イベント『HELLO VR! SHIBUYA vol.1 渋谷で“ゔいあーる”やってみる?』を開催致します。
皆様、ぜひご参加ください!
【 開催概要 】
催事名 | 『 HELLO VR! SHIBUYA vol.1 渋谷で“ゔいあーる”やってみる?』
日時 | 2018年8月25日(土)ブース展示12:00-17:00 / アフターパーティー18:00-20:00
場所 | 渋谷キャスト スペース/大階段(渋谷区渋谷1-23-21 渋谷キャストGF)
co-lab渋谷キャスト 1Fラウンジ(渋谷区渋谷1-23-21 co-lab渋谷キャスト1F)
入場料 | ブース展示:無料 ※一部コンテンツの体験には、年齢制限がございます。
アフターパーティー:2000円
参加申込 | https://hellovrshibuya01.peatix.com
※ 展示・パーティーともに事前にお申込みください。
主催 | co-lab/春蒔プロジェクト株式会社
企画運営 | HELLO VR ! SHIBUYA 実行委員会(株式会社VRデザイン研究所、株式会社SpiralMind、co-lab/春蒔プロジェクト株式会社)
グラフィックデザイン | 浅妻健司
協力 | 渋谷キャスト
お楽しみに!!
[株式会社SpiralMind:山田里奈]